無印良品自転車のタイヤを交換する。

天気の良い休日。
俺は自転車の後輪タイヤを交換することにした。



無印良品のH型フレーム小径車なのだが、もう10年くらい前のモデルなので今は売っていないようだ。



後輪はこのとおりツンツルテンで、サイドもヒビ割れ。いつバーストしてもおかしくない状況。


デザインはMJらしくシンプルの極み、という感じで悪くないのだが、なんせギア比が普通の大径ママチャリと同じでしかもシングルスピード、ペダルがスカスカでいくら漕いでも進まない。最寄りの駅と自宅の往復以上の使い途がないという、誠に愛すべからざる愛車である。

もうちょっと走るちゃんとした自転車買おうかな、とも思うのだが、購入資金が貯まるまで当分はコイツに乗らなくてはならないので、とりあえず買い替えまで安全に乗れるようにすることにしたわけだ。

さらにタイヤ・チューブを換えるだけなら、自転車屋に持って行って交換してもらえば早いのだが、どうも該当サイズのタイヤは在庫がないらしく、以前無理やり変なタイヤを嵌められたこともあるので、今回はDIYよろしく自分でやってみることにした。



さて。


まずは駐輪場からアパートの入り口まで持って上がり、段ボールを敷いてメンテナンスポジションにマウントする。


1. コンビレンチ10mm (KTC) 日本製
2. 同 15mm 日本製
3. +2ドライバー ボールグリップ(anex) 日本製

今回、作業のために揃えた道具たち。せっかくだからいいものをと、made in japanにこだわって買ったら全部で3000円も掛かってしまった。



作業にとりかかるに当たっては、現状確認のため、ナットの位置や組み付けの具合などを写真に撮りまくって記録する。大事なところにはペンで印をつけるなどして、ちゃんと元に戻せるようにするわけだ。


一通り記録が終わると、ようやく分解に入る。

まずは内装ブレーキの取り外し。生意気にもシマノローラーブレーキ、INTER Mを装備。先日、嫌なキーキー音が出たのでグリースをたっぷり注入してやったものだ。

さらにブレーキワイヤのカシメも外して引っこ抜いた。


次にハブナットを15mmコンビレンチで解除。かなりのトルクが掛かっていると聞いていたのでキツいかな、と思ったら大したことはなかった。


反対側も外す。ワッシャーやスタンド、泥除けステーの位置関係がわかるよう、ここでも写真を撮っておく。


ハブナットが外れたら、チェーンもギアから外しておこう。


チェーン引きのナットを回して外す。このパーツには微妙に角度が付いており、組み付け方向が決まっているので注意する。


ここまで来たら車輪のリリース準備完了。よっこらせと車体から引き抜く。


ついに車体の軛から解放されたホイール。せっかくだから濡れティッシュで綺麗に磨いてやることにする。


タイヤ交換に進む。
用意した資材はこちら。


1. パナレーサー パセラコンパクト20x1.5HE 日本製
2. パナレーサー 20インチチューブ英式バルブ 日本製
3. パナレーサー リムテープ20インチ用15mm 日本製
4. パナレーサー タイヤレバー 日本製


しめて3000円ちょい、タイヤレバー以外はamazonで購入。
このへん、もっと安く済ませようと思えば可能なのだが、やはりせっかくだから信頼と安心の日本製を、ということで結局パナレーサーで統一。


まずはタイヤの空気を抜いて…

虫ゴムは思ったほど、というか全然劣化していなかった。ここ数年替えた覚えはなかったのだが。まだまだ使えそうなので、スペアパーツとして保管しておくことにする。


次にタイヤレバービードに突っ込み、グイグイとホイールから引き剥がしてゆく。


無事リリース完了。



リムテープはKENDAの12mmが嵌っていた。こちらも思ったよりは劣化していなかったが、この際全部リニューアルしたかったので交換する。

ん?12mm??
たしか用意したパナのリムテープ15mmだったが…

大丈夫かなと思いつつとりあえず嵌めてみる。


うーん。
入ったことは入ったが、リムの窪みにうまくハマらず、浮いてしまっている。



こんなんでも別にどうということはなかろうが、いまいち気分が悪いので、作業を中断し近所の自転車屋リムテープを買いにゆくことにした。



ちっ。結局チャイナ製かよ…
せっかくの後輪ジャパナイズ計画はここで頓挫を余儀なくされた。



このチャイナリムテープも同じ15mm幅なのだが、固くてコシのあるパナと違ってヘナヘナゴムのため、リムへの収まり感は大分まし。

ま、良しとするか。


ようやくタイヤ&チューブの装着に取り掛かる。



チューブに少し空気を入れてバルブ穴に差し込み、タイヤのビードを片側からはめ込んでいく。

タイヤが固くてなかなかはまらなかったが、力ずくでエイヤッとばかりに押し込む。



なんとか片側ビードの挿入に成功すると、次はチューブをホイールに押し込みつつ、タイヤをビードにはめていく作業。


チューブを突っ込んだあと、なじませるように全体を揉みこむのだが…。


どうもバルブのあたりがうまく嵌らない。どう押し込んでも入らないので、「コレくらいは許容範囲やろ」と自分を納得させ次に進む。ま、空気入れて圧をかければハマるやろ、くらいな。

所詮ママチャリやしなぁ。



ともかく、タイヤは嵌ったことにして、組み付け作業に入る。

基本的には解体時と逆手順になる。


各種ナットを仮締めした段階で、一旦タイヤを回転させてデコボコがないかをチェック。
結構デコボコやねんけど、「そこは許容範囲やろ」で自らを納得させて次へ進む。



ブレーキを元通りに組みつけて、ハブナット・泥除けステーなどを装着していく。



一通り組み付けが完了したら、左右のバランスを見ながら本締め。




完成!!!

写真をとりながら、しかもしょっちゅう一休みを入れたり、途中で買い足しをしたりでえらいノンビリやっていたせいで、いつの間にか日の光は西日になっていた。


テストがてら早速近場を乗り回してみる。おおッ!!圧倒的な走行性能の改善がッッ!!


ということはなく、ほとんど違いはわからんレベル。
…まあ、もともと全然走らんママチャリ以下やし。しゃーないな。

でも、なんとなく、後輪のグリップ感とかはよくなったような・・・気がする。


ともかく、費用としてはトータル6000円ほどかかったので、自転車屋に頼んで替えてもらうより高くついたのだが、カネと時間との引き換えに自己満足とDIYスキルとブログのネタを獲得したと思えばそう悪くはない。


と、思うことにした。