イージーパッチ

家から出掛けのおり、ふと駐輪場にとめてある自転車に目をやったら、後輪タイヤがぺちゃんこになっていた。

ほんの一月足らず前に交換したばかりのタイヤである。自分の手で初めてタイヤ交換したのに気をよくして、ここしばらく家の近所を中心に20kmばかりのサイクリングに挑戦したりするなど、すっかり自転車が趣味になりつつあったときのショッキングな出来事である。

そんな遠出をしている途中でパンクしなかったのは不幸中の幸いというべきだろうが、俺の組み付け方が悪かったんだろうか、やっぱチャイナ製のリムテープはあかんかったか、もしかしてはめ込むときにリムを挟んじゃったかな、などと自分を責める日々が続いたが、休日になってようやく修理にとりかかることとした。

短期間のうちにタイヤ交換と、パンク修理のスキルも獲得できると思えば悪くない。


さて、例によって自転車をアパートの前に持ち上げて、タイヤを調べてみると。


あったあった。画鋲の針部分のようなものがタイヤのトレッドに挟まって突き刺さっていた。これに違いない。もしかしたら家の近所でささったものかもしれない。


抜いてみるとこんなもの。こんちくしょうめ。
でも、リム打ちや組み付けの問題でパンクしているよりはよほどまし。穴が開いてるだけだから、ふさげばよいのだ。


タイヤからチューブを外すと、なるほど、小さな穴が開いている。この程度なら、直すのも簡単そうだ。


さて今回用意した修理グッズはこちら。パナレーサーのイージーパッチ(\400)である。
なぜかmade in USA。まあ、チャイナよりゃマシか。

普通はゴムのりを使って貼り付けるタイプが一般的で、100円ショップでも手に入るのだが、たまたま自転車屋でパンク修理グッズを探しているときにこれを見つけたので買ってみたものだ。

このイージーパッチは、パッチに塗布された粘着材で直接貼り付けることができるため、ゴム糊不要、お手軽簡単というのがウリである。


パッチに付属の布やすりを使って、患部の周辺を処理する。製造時のバリもあるので、できるだけデコボコが滑らかになるようにする。

削ったあとは、濡れティッシュを使って綺麗にふき取る。


さて、パッチを剥離紙からはがして、患部に密着させる。空気が抜けるようにしっかり揉みこんで全体をなじませる。
あっというまに修理完了。なるほど、かんたんだー。


あとは引っ張り出したチューブを元通りに収め、タイヤをはめ込んで空気をいれるだけ。

このイージーパッチ、思った以上に簡単で素早い。慣れれば15分くらいで処理できるだろう。セットのケースもとてもコンパクトなので、遠出するときの救急セットとして持ち運ぶにうってつけである。耐久性も、特に応急用という感じではなくしっかりしたものなので問題なかろう。


今度遠出するときは是非、携行したいと思う。あ、携帯空気入れも買わなきゃなのかぁ。いや、その前にまともな自転車を。