大高取山ハイキング

特に予定がなかったので家でごろごろしていたが、とても天気が良いのに気がついて、そんならちょっくら山登りでもしてこようかなと出かけてみた。


去年までは高尾山、宝登山とちょっとメジャーどころを登ってきたが、今回の行き先として選んだのは埼玉県越生町にある大高取山。376mの低山で、駅から歩いて登山口に入れる、ハイキング入門者にはうってつけの山である。




まずは東上線をえっちらおっちら下って越生駅へ。ここは以前、梅林を見にやってきたところだ。



今回は東武東上線のガイドサイトにあるハイキングコース「大高取山〜桂木観音コース」にしたがって廻ることにする。まずは駅前の観光案内所で地図を仕入れる。



第一のチェックポイント、といっても駅歩3分だが、法恩寺

りっぱな鐘楼のあるなかなかこぎれいなお寺である。


さて山のほうに向かう。


山の中腹に見えるのが次のチェックポイント、「世界無名戦士の墓(大観山)」である。けっこう高いところにあるなぁ。無事いけるのかしらと不安になる。



えらくわかりにくい登山口への入り口からいよいよ山へ分け入る。

とはいえ、綺麗に整備されたなだらかな遊歩道であり、らくらく歩けて気分がよい。両脇にはいろんな種類の桜が植えられており、シーズンならばさぞかし壮観であろうと思いをはせる。


油断していると突然きつい階段があらわれる。こころの準備が整うひまもなく、いきなり息があがる。




ようやく登りきったかと思ったら、さらに「無名戦士の墓」へ至る大階段が目の前に。ひいい。


やっと墓までやってきた。なんか怪しげな宗教の施設かと思っていたが、わりと戦後間もない頃に地元議員の発願で建立されたものらしく、特定の宗教性はないようだ。とりあえず日の丸が掲げられていると安心する。


墓の上は展望台になっており、大観山の東側の景色一帯を見通すことができる。大して高い山ではないが、さえぎるものがないので素晴らしい眺めである。

筑波山や、スカイツリーまで見えるらしいのだが、都心方向がガスっているせいか、そこまでは見えなかった。




一休みしたところで次のチェックポイントへ向かう。


階段は登るより降りるほうがつらい。もう足がガクガクしてきた。。。


めげずに次のチェックポイント「西山高取」へ向かう。ここから先は道も狭く、舗装もされていないので本格的な山登り気分が味わえる。


こんな感じの杉・ヒノキの人工林のなかを進む。
間伐もある程度はやっているようだが、どうも杉の生長に追いついていないようである。こんなところまで植林してどうする気だったのだろう。


杉の根っこがボコボコしてかなり厳しい登りの末、「西山高取」へ到着。


ここも東側が開けていて素晴らしい眺望を楽しめる。


次はいよいよ大高取山の山頂を目指してさらに進む。ところどころ岩がごろごろ、急勾配があったりして、初心者にはなかなか手ごたえのあるコースである。


30分ほど歩いて頂上へ到着。こちらはまったく眺望なし。

三等三角点が設置してあった。随分古いものと見える。



さて、いくとこまで行ったので頂上への道を引き返し、下りのコースに進む。


次のチェックポイント、「桂木観音」に到着。なんでも奈良時代の僧、行基が創建したというから、7世紀からの由来があるそうだ。こんな小さなお寺でも1400年ものだというのだから、日本の歴史は恐ろしい。


桂木観音の下にある展望台からは南東方面の毛呂山町あたりが一望できる。


そんなふうにしてふもとまで下ってきた。降りた先には温浴施設「ゆうパークおごせ」がある。疲れたのでここで遅めの昼食をとって、そのまま風呂に入ることにした。


ご飯は季節のおすすめ、天然ぶり丼700円也。



ここのお風呂は水着で入れるエリアがあるのがウリだが、流れるプールとか滑り台があるというわけではなく、普通のヌルいお風呂である。露天もあるが、普通のお湯に湯の花を投入しただけなので、温泉ではない。お風呂目的で来るにはちょっと物足りない。

とはいえ、越生駅までの送迎バスが来るまでのんびりすごさせてもらった。
宴会場でビールを飲んでいたら、お年寄りたちのカラオケ大会がはじまる。


みなさん、なかなかに上手いもんである。



そんなわけで、12時頃スタートしてゆうパークについたのは15時半。のんびり歩いても時間は十分余裕がある。
高尾山ほどの知名度はないから人が少なく、静かにのんびり森林や景色を楽しめる。そこそこの手ごたえもあるので、なかなか楽しいハイキングコースであった。

また天気のいい日に登ってみたい。