官ノ倉山

3連休の初日は、天気がいいのでハイキングにでかけることにした。

すっかり山登りブログ化しつつある気がするが、もちろんそんなつもりはないのである。


実はこの時期に山登りをするのは初めてなので、防寒具とか、どの程度用意していったらいいのかわからず、とにかくタイツを履いて、フリースと念のためダウンジャケットも持参していくことにした。


今回のターゲットは埼玉県小川町の「金勝山・官ノ倉山コース」東武鉄道おすすめハイキングコースからピックアップした。
200〜300mの2つの低山を歩きつなぐコースで、難易度的にも初心者向き。低山の割には見晴らしもいいというので選んだものだ。


と、青写真を描いたまでは良かったが、当日は寝坊してしまい、気がついたら出発予定時刻を大幅に過ぎてしまっていた。俺はあわてて身支度をして家を飛び出した。

結局、出発駅の東武竹沢駅についたのはもう14時過ぎ。
コース全体はだいたい4時間くらいのものだが、それでは下山途中に真っ暗になってしまう。

山の夜は本当に怖いので、止むをえず前半の金勝山はあきらめ、後半の官ノ倉山コースからスタートすることにした。実に的確な判断である。


時期的に紅葉も見れたらなぁとは思っていたのだが、このあたりは杉の人工林が大半を占めるため、紅葉らしいものはほとんど見当たらない。見事なイチョウの黄葉が目を惹いた。


さっそく登山口にわけ入る。杉林の間の細い道を掻き分けながら進む。多少、急な斜面もあり、あっという間に息があがり、汗が全身から噴出してくる。


ちょっとキツいかも。。。と弱音を吐きそうになったところで、ポンっと明るい尾根に出た。官ノ倉峠である。ここまでたった30分。フン、大したことねーな。


官ノ倉峠で一休みのあと、山頂へのアタックを再開する。もう山頂はすぐそこだ!
ゴツゴツした岩がむき出しの急な斜面に、またも息が上がってくる。
くそ、こんなので。。。


頂上とうちゃーく!
標高344m、誠に地味な山ではあるが、前評判どおり頂上からの展望は素晴らしい。


秋色を浮かべる武蔵野の山並、遠く都心のほうまで良く見える。
条件がよければ谷川連峰まで見えるそうなのだが、ちょっとわからなかった。


頂上で軽く食事と休憩をしたあと、尾根伝いにもう一つの峰、石尊山に向かう。
このへんはふもととちがって広葉樹が茂り、明るい雰囲気と舞い散る枯葉が秋登山気分を高めてくれる。


10分ほど歩くと石尊山に到着。こちらも340mで、官ノ倉山の弟分のようなところ。小さな祠や献灯が備えてあった。


ここも周囲は広葉樹が中心で、黄色く色づいていた。

さて、ここまででもう15時半だ。そろそろ帰らないと日が沈んでしまう。


ちょっと降りたところには、

鎖場キターーーー!!

傾斜はさほどのことはなく、這って降りれる程度のものなのだが、やはりワクワク感が違う。


足に負担をかけなくてすむので、ある意味ラクチンというのもある。


さて鎖場を過ぎると、道は急に谷筋に入り、周囲も杉林に囲まれ一気に薄暗くなってくる。
まだ足は何とか悲鳴を上げずにもっている。先を急ごう。


ふもとまで来ると、「不動の滝」があった。樋なんだけど、滝です。


その背後には「北向不動尊の祠が。すごい階段を登らないといけないので、お参りはパス。
そういえば、こないだ登った物見山にも「北向地蔵」というのがあったな。北に何かあるのか?


と、ほどなくして平らな道に出て、本日のハイキングは無事終了。ちょうど16時だから、およそ1時間半の行程だった。暗くなる前に帰れてよかった。。


それにしても、今回の登山中、誰一人として人間を見かけなかったな。相当にマイナーなルートなんだろうか。手ごろだし、悪くはない山なんだがな。


最後はお約束。小川町にある日帰り温泉施設「かわらの湯」に向かう。

この一杯が(以下略)