読書メモ

・「はやぶさ」からの贈り物(朝日新聞出版)

先日見たプラネタリウムの番組で、すっかりにわかハヤブサファンになってしまった俺は、早速関連図書を求めてみるのである。
プラネタリウムは十分面白かったのだが、構成上、いろいろ細かいところは省かれていたりするし、何よりはやぶさを開発・運用するスタッフ側の視点が全くなかったので、その辺りも見てみたいとおもったわけだ。
この本ははやぶさプロジェクトを追い続けた新聞記者による記録だが、まだツッコミは甘い。もう少し専門的なところにも踏み込んだものを読みたかったのだが。
ちなみに図書館の宇宙コーナーには、小惑星イトカワ”の由来となった日本ロケット開発の父、糸川英夫博士の伝記もあった。パラパラとめくるに、あまり面白そうでなかったので借りるのはやめたが、糸川博士の事績も今後機会があったら読んでみたいと思う。


・時間の分子生物学〜時計と睡眠の遺伝子(講談社現代新書、粂和彦)

最近、政治だの経済だのにかかわる本ばかり読んでいて偏りが激しいので、少しは違う分野の本も読んでみたいと思って、たまたま図書館で目に付いたこの本を借りてきた。
分子生物学というのは初めて聞いた言葉である。wikiによると『生命現象を分子を使って説明(理解)すること目的とする学問』なんだそうだ。
この本では、生物がもつ体内時計に注目し、それがしくみとして遺伝子的にビルトインされているということを、分子レベルから解き明かそうという趣旨のようである。
生物学に特に興味はないが、こういう軽いノリで読めるサイエンスは大歓迎である。たまにはいい。