読書メモ

久しぶりに図書館に行ってみたが、特に今読みたいテーマがなく、しょうがなく新書コーナーに立ち寄ったら、なかなかそそるものがたくさんあった。一度に借りたかったがどうせ読みきれないので、二冊だけ借りておいた。

平家物語〜あらすじで楽しむ源平の戦い〜(中公新書板坂耀子

例の大河ドラマの影響でまた平家物語が読みたくなってきた。この本は副題にもあるとおり、まだそれを読んだことのない主に学生向けにあらすじとその世界観を紹介するものだと冒頭に書いてある。
しかし読んでみてわかったが、本の内容はほとんど成立過程からくる文学作品としての平家物語の特殊性に着目し、登場人物にいかなる役割が与えられているかを(不特定多数の)作者の視点で分析するものである。はっきりいって平家を読んだことのない人には何のことやらさっぱりわかるまい。
所々に原文の引用があるが、チラと読むだけでも、やはり古文は味わい深いものだなぁと感じた。


・現代建築の冒険〜「形」で考えるー日本1930〜2000〜(中公新書、越後島研一)

建築探訪モノは好きでしょっちゅう借りてくるので、読んだことがあるかもしれない。同じ中公の棚にアール・デコ建築の本もあったのでそっちにも惹かれたが、より軽そうなこの本にしておいた。
基本的には現代建築のよりは古代、中世の建築のほうが興味はあるのだが。


あと読みたかったけどお預けにしといたのは以下の本。備忘として書いておく。
「學問のすすめ(福沢諭吉)」
「議論のウソ(小笠原喜康)」
総記の棚にあった。