エコビジネスも悪くない その2
俺も最近知ったのだが、電気というのは、たくさん作れば作るほどよい、あまったらポイすればいいというものではない。需要量や送配電能力に見合った電力をきちんとコントロールして、ミリ単位でしかもリアルタイムに発電量を調節しなければならない。
もし重要を下回ったり、大幅に需要を上回るようなことがあれば、とたんに周波数に影響を与え、大停電をもたらす恐れがある。
参考:電気学会 周波数について
発電というのはたいへん難しい技術に支えられているのだ。
その点、太陽光パネルをはじめとした「再生可能エネルギー」というのは、コストを別にしても発電設備として非常にスジが悪いといわざるを得ない。
天気に左右されるし、自分で発電量をコントロールすることができないから、作ったら作りっぱなし、ほしいときにまるで役に立たない、ということがザラなのである。
電圧も周波数も安定しないから、つまりは非常に品質の悪い電気しか作れないのである。はっきりいって、そのままでは使い物にならない。
電力会社は法律で決められた以上、こういう質の悪い電気も黙って買い取る他はない。それで送電設備がパンクしては困るから、うまい事調節してなんとかやっているのが現状だ。
しかし、ついに悲鳴を上げた電力会社が買い取りの新規契約を中止するまでに至っているというのが現状だ。
A社のHPに、発電実績のグラフがあるから見てみると、こうだ。
一般的に4〜5月というのは最も電力需要の低い季節だが、この時期にピークが来ている。需要の多い夏場はもちろん発電量も伸びるが、あまり暑いと効率が下がるのだろう、春ほどではないし、しかも2014年実績はダダ下がりだったようである。
冬はもちろん、開店休業状態。
つまり必要なときにまるで頼りにならず、全然いらない春先にフル稼動して電力会社にいらぬプレッシャーをかけるという、この季節変動だけを見てもまさに有り難迷惑この上なかろうという実態が透けて見えてくる。
こんなヤバいグラフ、隠しておけばいいのにと老婆心ながら思う。
このグラフを見る限り、太陽光パネルによる発電事業は、地域の電力供給に貢献するどころか、ほとんど無用の長物、むしろ安定供給を阻害していはしまいかという疑念をもたざるを得ないのである。
まだある。