川越サイクリング!

突然平日休みになってしまい、予定もなくヒマだったのでお散歩に出かけることにした。


いくあてもなくフラフラした末、たどり着いたのは川越。
何度か来ているので特に目新しいものはないが、まあ一応観光地なのでお散歩にはいいかと歩き始める。


すると、ふと立ち寄った観光施設の脇にレンタサイクルの施設があるのが目に留まった。


正しくは「川越市自転車シェアリング」というサービスで、市内10箇所に設置されたサイクルポート間で自由に自転車を乗り回せるというものである。

利用料金は1日200円。1回あたり40分以内なら、1日何度使っても超過料金が発生しないというものである。

これはなかなか面白そうだ、ということで早速レンタしてみることにした。


支払いはクレジットカードを端末機に挿入するだけでOK。AMEXカードも通った。
自転車の借り出しの際には手持ちのICカード(PASMOとか、おそらくFelica系のカードなら何でもいけそう)で本人認証するから、キャッシュレスでピピピと手続きができる。

よくできたしくみだなぁ。


ベースからガチャリと自転車を外し、サドルを調整していざレッツゴー。

かなり前輪が重い自転車でハンドルが取られるが、慣れればどうということはない。3段変則もついていて快適である。
これならどこへでも行けるぞ!



連雀町の商店街にはこいのぼりが。
そういえばもうすぐ子供の日だなぁ。



駄菓子屋横丁。休日はけっこう賑わうのだが、平日は閑散として物寂しい感じ。


さらに進むと、新河岸川にかかる小さな橋を渡る。
さすが川越、綺麗に整備されていて散歩もできるようになっている。

そろそろ日も傾いてきた。



川端には材木屋の工房が建っていて、端材で作った妙なモノたちが雑多に積まれていた。



いかにもセルフビルドしちゃいました、的な建物。使っている木も余り物を寄せ集めたのか、色も太さも樹種もバラバラ。さすがは材木屋である。



中に入ると、外においてあるちょっと雑なオブジェとは違う、ちゃんと作った民芸品が陳列されている。うちの叔父さんも毎年こういうのを作って頼みもしないのに送りつけてきてたなぁとちょっと思い出した。



その脇には店主の趣味で集めたらしいちょっとレトロな小道具が、適当に並べられていた。
部屋のなかには古い木と紙の匂いがただよう。田舎のじーちゃんが使ってた「はなれ」の部屋でかいだ匂いを思い出した。



そうこうしているうちに、自転車の利用時間の 40分が近づいていた。あわてて地図を調べて最寄のサイクルポートへ一時返却する。


返却はガチャリと突っ込むだけでよい。



自転車を降りたところでふと目に付いた「稲荷小路」に入ってみる。



奥には小さなお稲荷さんと、見事な八重桜が咲いていた。



ふたたび自転車をレンタルしてもう一回り。



当地の名門、県立川越高校の傍にある三芳野神社。
大きな楠のご神木が立派である。




このあたりはもと日本百名城にも数えられる「川越城」があったところで、その別名である「初雁城」にちなんで初雁公園と呼ばれている。
豪壮なつくりの本丸御殿は江戸時代のものが現存している。城らしい遺構はあまり見られないが、本丸御殿がそのままの姿を残すのは全国でも非常に珍しいとの事だ。



そろそろ帰路につくか。初雁公園前のサイクルポートでタイムチャージする。



お。時の鐘が見えてきた。


やはり平日なので人影はまばら。



川越駅から新河岸川をなぞるようにくるりと一回りして戻ってきた感じ。本川越駅前のポートで自転車を置き、お茶することにした。



カフェで本を読んでいたらすっかり遅くなってしまった。
最後は川越駅前のポートに自転車を返却して、今日のお散歩は終了。


川越自転車シェアリング、なかなか便利で気に入った。ポート間を渡るように乗っていけば自然と市内観光が可能な上、トータルで200円と安上がりなのも魅力。
ただ、休日はかなり人出が多くなり、狭い道も多いので注意が必要かなとも思う。


おなじシステムの自転車レンタルサービスは全国各地に展開中のようなので、またどこか知らない街で見つけたら是非利用してみようと思う。