さよなら、プラズマ。

国内家電メーカーで唯一、プラズマディスプレイテレビを売っていたパナソニックが、ついに撤退を決めたという、残念なニュースが流れた。



現在、我が家のリビングに鎮座しているのは日立のプラズマ37型である。もう6年ほど前の物になるが、もちろん現役で活躍中だ。

購入当時は液晶とプラズマがまだ市場を二分していたころで、買う方としても選ぶ楽しみがあった。

毎日のように電器屋に通い、商品情報をチェックし、実際の映像を確認して悩みに悩んだ末に選んだのがプラズマであった。

現在は液晶の画質もかなり向上しているとはいえ、映像の「質感」という点において、未だプラズマのほうが上であると感じる。

液晶はなんだか「のぺっ」として立体感を感じないのが嫌だった。一方プラズマは微妙なグラデーションが弱いという欠点はあるものの、画像に奥行き感があるのと、さらっとした画質がとても気に入っているのである。

今のテレビがダメになったら、もう次は買わないことにして、脱テレビ生活を始めようかな、なーんて考えてもいるのだが、もし買うとしたら次もプラズマがいいと思っていた。日立はすでにプラズマから手を引いて久しいが、孤軍奮闘パナソニックにはその時まで頑張っていて欲しかったのだ。

まあ、早晩撤退するだろうとは思ってたけど…

そういえば、FEDとかSEDなどと言った次世代ディスプレイ技術は一体どこに行ってしまったのだろう?唯一、有機ELテレビは商品化にまでこぎつけたものの、家庭用テレビとしては総合力で液晶にはるか及ばないということなのか、最近はあまりニュースを目にしない。

肝心のテレビコンテンツ自体の劣化は目を覆うばかりの惨状ではあるが、機械としてのテレビの進化はもうここまでなのか、と寂しい思いもする。

あ、3Dとか4Kとかあったなそういえば。うーん、あまりワクワクはしないな…なんか違うんだよな。


これからどんな技術が出てくるにしろ、我がプラズマ君はもう何年かもすれば骨董的珍品になってしまうのだろうなぁ。


もうしばらく、頑張ってくれ。あまり観ないけど。