総合火力演習2013 行ってきた! その4

さて、後段演習である。

装備品個々の性能を披露していた前段と異なり、後段は実際の戦況を想定し、いかに敵を撃退していくかを順を追ったストーリー仕立てで演目は進んでいく。

まずは洋上の敵に対する対艦攻撃や航空機による対応なわけだが、こちらは残念ながら雲のせいで航空機による実演がほとんどできず、ビデオで雰囲気だけ掴んでねー、という状態だった。
誘導弾(ミサイル)による攻撃も、目標を視認することができない、てことで「射撃、ヤメッ!」。。。。

無念である。


こんな体たらくだから、まんまと敵に上陸を許してしまった我らが自衛隊。かくなる上は、地上戦力で撃退だ!


軽装甲機動車から機関銃をパパパと放つ。
遠くで見ると実に地味なのだが、もちろん標的はすでにハチの巣である。



偵察オートバイが軽やかな動きを見せる。
やはり自国にホンダカワサキといったバイクのトップメーカーが存在するというのはとても心強い。



74じーさん発砲!やっと炎をとらえたぜ!ちなみに赤い旗が揚がっているのが、「今から撃ちますよ〜」のサイン。



92式地雷原処理用ロケット弾発射の様子。
ワイヤーにつながれた爆弾が地面で一斉に爆発する様子は迫力がある。
でも地雷原処理ってそんな大雑把なやり方でいいんだろうか?



こいつも捉えた!10式の発砲炎だ。
最初はブルってた戦車の大砲も、このころになると何だか快感になってくる。
もっと来い!ガツンと来いっ!ってな感じで、俺の体はますます刺激を欲してくる
慣れというのは恐ろしいものだ。



写真ではあまり撮れなかったので、ズルして動画からキャプ。
4台の90式部隊が一斉に敵戦車へ向けて発砲。
こうしてみると火炎放射みたいに炎を吹いているんだなぁ。



そしてクライマックス。さんざんに敵部隊を撃滅したところで勝機ありとみるや、煙幕を張って一気に全ての持ち駒を投入し、戦場を完全制圧する。



大勝利!!
みごとなフィナーレで、我が軍は国土防衛に成功したのであった。
パッパラッパー。



戦も終わり、観客たちはいそいそと帰路につく。何せこのあとのバスやタクシー乗り場も大混雑必至なわけで、心得た者たちは素早く退場口に向かう。



会場ではひきつづき装備品の展示などが行われるので準備が始まっている。
退場する戦車部隊などが観客にご挨拶して沢山のカメラに収まっていた。



俺は退場口の様子をちょっと見に行ってみた。


げええ。この橋を渡ったところがバス乗り場だが、渡るまでもすでに一苦労の状況である。並んでも大変、並ばずとも大変、という状況なのであきらめて装備品の展示を見ることにした。



89式装甲戦闘車が誇らしげに展示されている。おつかれさーん。



大活躍の10式。当然ながら装備品の中で一番人気であり、たくさんの人だかりができていた。



コンデジパノラマ機能を使ってスタンドから会場を一望してみた。
そういえば演習が終わったとたんに雨が止みやがった。


俺は帰りのバスに並ぶ前に屋台でお弁当を購入し腹ごしらえ。
14時過ぎにようやくバス待ちの列に加わった。


ならぶことおよそ1時間。途中でかなり激しく雨が降ってきたので、傘を持っていたとはいえ体も荷物もまたびしょぬれに。まったく、散々だなこりゃ。

バスはひっきりなしにやってきては綺麗に整列して観客を乗せていく。
かなりの混雑であったが、その割には結構効率的に帰宅者をさばけていたのではないだろうか。運営もなかなかの手練である。

帰りのバスは座ることができなかったので、膝カックンしながら揺られておよそ30分、ようやく御殿場駅に帰り着いた。



帰りの電車までしばらく時間があったので、駅前のカフェで一休み。
アンティークが雑然と並べられた妙な店である。オヤジが浪曲のすばらしさやブルースとは何かについて熱弁をふるっていた。



以上、総火演レポート2013でした。
雨でいろいろと残念な場面も多かったが、やはり映像などでは伝わらない迫力はぜひ現地で味わうべきであると感じた。
今回の応募倍率は、はがき15倍、ネット21倍だったそうだ。たった8通の応募で受かった俺はやはり相当のラッキーだったようだ。

なかなか毎年、というわけには行かないだろうが、機会があれば是非また行きたいと思う。
もちろん、次回はピーカンで!