主権回復記念国民集会

4月28日、日比谷公会堂で行われた主権回復記念日民集会」に参加してきた。


戦後初めて主権回復記念式典が政府主催で、しかも天皇皇后両陛下ご臨席で開催されるとあって、民間主体のこちらの集会はにわかネトウヨとしては外せないイベントであった。


どうでもいいが日比谷公会堂というのは1929年竣工だそうで、もう100年近い建物である。
関東大震災の経験を踏まえた耐震設計の重厚なつくりで、最近の近代的なコンサートホールにはない重みを感じさせる雰囲気は好きである。
吹奏楽の演奏会などでも何度か使わせてもらっている。



会場はこのとおりほぼ満員。2階席も3割くらいは埋まっていただろうか。1,500人近い参加者が集まったということで、場内の熱気も高く、非常に盛り上がっていた。



最初のほうに登壇した野田毅衆議院議員。主権回復記念式典の推進に尽力したそうではあるが、「ポツダム宣言の受諾により日本は無条件降伏した」などといらんことを言うものだから、場内から「無条件じゃないぞ!」「勉強不足だ!出直して来い!」などとさんざんヤジを浴びていた。沖縄についても認識に問題があるようで、後の登壇者からもチクリとやられていた。



ひときわ大きな喝采を浴びて登場した銀狼・西やんこと西田昌司参議院議員
戦後レジームをつくり、それを押し頂いてきたのは日本人だ。我々が敵とすべきは我々日本人自身の中にある!」と強く訴えていた。



この日一番の声援を受けていたのは西村慎吾衆議院議員
「軍隊の回復なくして主権の回復などありえない!我々は北京を火の海にする力を持たねばならない!」と言いにくいことにズバリと切り込む。
現在の憲法改正論議についても、国際法的に何ら正当性のない日本国憲法の改正手続きでなく、日本本来の憲法を取り戻すべきだと訴える。
たしかに、日本国憲法はその成立経緯、理念からし実にみっともない、恥ずべきものであってこれ以上こんなものを存続させていくわけにはいかない。

安倍総理96条の改正手続き条項の修正から入るつもりのようだが、そこはいまひとつ物足りないものと感じている。かといって大日本帝国憲法を単純に復活させようという議論もいまひとつな感じはする。大日本帝国憲法にしても、日本の悠久の歴史を正しく反映させたものとも思えないからだ。



威勢のよかったのは衆議院一年生議員の山田賢司氏。「日本が強くなっては困る人たちに、反撃の狼煙を上げるときだ!」と訴えて喝采を受けていた。キャリアを積んでもこのままの気持ちを失わず頑張って欲しいと思う。



沖縄の視点から戦後を語るジャーナリスト・惠隆之介氏。本土の主権回復後、20年間も沖縄は米軍の委任統治下にあったことについて、この4月28日を「屈辱の日」だなどというサヨク・分裂工作員がいるが、別に当時沖縄県民が屈辱に感じていたわけではないし、特に不当な扱いを受けていたわけではないと指摘。むしろ竹島すら守れなかった当時の日本において、米軍が駐留していたことはシナをはじめとする周辺国からの侵略を防ぐ上で必須であったとする。なかなか興味深い意見であった。


他にも沢山の論客が登壇して、それぞれに面白い議論をぶちまけていた。皆憲法がこのままではいけない、という立場は共通していて、ある意味タブーであった憲法改正論議がこれほどおおっぴらに、真正面からできるようになったのだなぁと実感したものである。



帰り道、なんだか靖国神社にお参りしたくなって、駅までの移動がてら皇居周りを散歩。

東京のど真ん中に皇居がおわしますってのは、なかなかいいもんですなあとよくわからない気持ちになった。