イメージとフレーズについて その2

安倍総裁の「イメージ」を上書きするフレーズ。いろいろ考えられる。
「日本を、取り戻す!」
「安倍さんになれば、消費税は上がらない!」
「人の命を守る政治を!」

まあ、どれも結構なお題目ではある。その背景を知ってる人にとっては、その通りだ!と膝を打つことだろう。


ただ俺が思ったのは、いくら安倍総裁の掲げる政策の良さを訴えても、政治に対して興味のない人、テレビが作るイメージを刷り込まされている大多数の一般の人には「でも、お腹痛くて辞めちゃった人でしょ?」で終わってしまうということである。

まずは、その刷り込まれた不信感から取り除いていく必要があると思うわけだ。


幸いにして、安倍さんには見事な実績がある。よくコピペで流布している奴をつかっちゃえばいい。

「戦後だれもできなかった防衛省昇格を、たった就任3ヶ月でやっちゃったんだぜ。あの人、優しそうに見えて実は相当剛腕だぜ?」
「中国の温家宝を一言囁いただけで震え上がらせたらしいぜあの人。めちゃくちゃヤリ手だぞ」
「安倍さん一言いうだけで株価爆上げ!あの人は完全に経済をわかってる


こんな感じ。ここで俺が考えるフレーズとは、前半の実績ではなく、後半の一言のことである。
「豪腕」「やり手」「経済をわかってる」
価値判断を含む抽象的で短い言葉を、セットで伝えてしまう。これはある意味、詐欺師の手法といっていい。

でも、あまり政治に興味のない人には、こういう「決めつけ」も一つのきっかけになるのではないだろうか。

「え?なんか弱々しい人だと思ってたけど、そんなスゴいの安倍さんって人?」

なんて思ってくれたらしめたもの。後は「何かよくわかんないけど、スゴい人らしい」というイメージが残ってくれたら。


具体論に入る前に抽象論で。偏見のバリヤーにちょっと穴を開けてから、政策を語ったほうが効果的に伝わるのではないか。

そんなふうに考えている。