「意見聴取会」欺瞞はどっちだ

「将来のエネルギー・環境政策に関する国民からの意見聴取会」というのが仙台・名古屋等で開催されたそうだ。

今朝、時計がわりにつけていた「朝ズバ」でそのニュースを報じていた。

俺はテレビのキャスター風芸人の中でもみのもんたが一番嫌いなので、彼の顔をみるなりチャンネルを変えることにしているが、今回は試しに彼がどんなコメントをつけるか、興味本位できいてみた。

結果は、予想通りで安心した。

ここで取り上げられていたのは、名古屋の聴取会で原発推進の意見を述べた男性が、中部電力の職員であったということが、広く国民の意見を聴く場に相応しくない、ヤラセだというものだ。

みのは
「原発でメシを食っている人間がこんなこというのは当たり前」なんて愚にもつかないコメントを付け、政府の出来レースであることを批判する論調である。

まったく、テレビ得意の論点ずらし、ルサンチマンを煽るだけの安い評論に他ならない。

発言者が電力会社社員かどうなのかなんて、どうでもいいことだ。要は言っていることが事実に基づく正しいことなのかどうかだけである。この男性職員は、きちんと社員であることを明らかにした上で、個人の意見として述べている。何の問題があるのか？
だいたい、この意見聴取会は政府が示した将来のエネルギー方針について、三つの選択肢を示し、それぞれについて3人ずつが意見を述べる場であった。三案それぞれに公平に機会が与えられているのだから、別にどんな立場の人が出ていたって構わないのである。実際に現場に近いところにいる人からの情報はむしろ有益とさえいえる。

社員氏の意見はこうである。

この意見が事実かどうかはまだわからないが、この点は原発問題を考えるに当たって、最も重要な点である。

「原発やその副産物による放射能はどれほど危険なのか」という命題だ。

原発は、放射能の問題を別にすれば、発電施設として非常に優秀である。安定かつ高品質な出力、燃料の輸入元はカナダやオーストラリアなど、化石燃料の輸入先との重複が少なく、国際情勢の不安定化にも対応可能。温暖化ガスの発生も少ない。

つまり、放射能による健康被害、環境汚染さえなければ、まさに夢のエネルギー、断固推進していいはずなのである。

だからこそ、唯一の問題点である放射能の問題について、俺たちは感情は抜きにしてきちんと事実に基づいて判断しなければならない。

もちろん放射能の人体への影響はゼロではあるまい。だが、それがその他のコストと比較してどの程度なのか、許容できる範囲なのか、あるいはなんらかの対策により軽減・抑制できるものなのか、が重要なのである。

風邪薬だってもとは毒物である。タバコはもちろんだ。食品添加物の類だって、「このくらいなら摂取しても大丈夫」という閾値を疫学的・臨床的に判断して決めたうえで使っている。

放射能はどうか。
ラジウムが入った瓶の上で寝起きしてたばーちゃんが90過ぎてもピンピンしていたという騒動があった。全国にはラドン温泉など、放射能を健康に活かす施設がたくさんある。つまり、放射線被曝には明らかに閾値があるし、薬と同じく、少量なら健康に好影響を与えることが既に一般的に受け入れられているのである。

だから原発の安全性を問うときは、「ちょっとでも検出したらアウト、もう二度とその地には住めない」なんてヒステリックに考えるべきではなく、きちんとデータに基づいて人体への影響がどの程度なのかを検討した上で判断すべきである。

中電社員氏は、ヒステリックなサヨクが大挙押しかけた異常な会場で、勇気を持ってこの最も大事な問題について論点を投げかけた。
その会場での彼に対する反論といえば、

「ウソつけ」
「お前は中電の回し者だろう」
などという、反論にもならないただのヤジ。そう思うんなら、いつ、どこで何人死んだのか、ソースを示して言ってみてはどうか。

中電社員氏の意見に対し、まともな反論が全くなかったことが、ある意味で彼の意見の真実性を裏付けている。同時に、原発反対を訴えるサヨクたちの思想の空疎さも浮き彫りにされている。
彼の意見が政府や中電のヤラセだというなら、意見聴取会に団体で押しかけヒステリックに騒ぎ立てるこの「市民」を名乗る連中こそ、怪しげな反日団体に動員されたヤラセでなければ何だというのか。

サヨクたちが彼の意見にまともに反論できないのは、もしその論点を突き詰めて、「実は放射能の健康被害はさほどでもない」なんて結論が万が一にも導き出されてしまったら、それこそ反原発でメシを食っている連中がその活動の根拠をまるごと失ってしまうからでもある。そう、平日の昼間から官庁街にテント張ってる連中とか、大飯原発の前で子供を盾にバリケード張ってたような輩のことだ。

だから彼らにとって、放射能はその強さや実際の影響など関係なく、問答無用で何がなんでも非人道的な猛毒で絶対的な悪でなければならんのだ。

そしてそういう話にならない連中を全面支援するのがマスゴミである。みのもんただけではない。テレ朝の映像がyoutbeにあったが、これなどさすが朝日、さらにひどい。
http://www.youtube.com/watch?v=C6rHB6DbwOA

社員氏の論点の妥当性など一切触れず、ひたすら印象操作の偏った映像を垂れ流す。

なんて映像に、
(3:00頃〜）「もし国から真の情報を受け取っていれば…無念の○○さんは、今日のデモに参加していた」

なーんてナレーションつけたら、この立派な息子さんは放射線障害で非業の死を遂げたのか？と勘違いしちゃうじゃないか。
もちろん、それが狙いだろうが。

真の論点に触れるとヤバイことになっちゃうから、ひたすらヤラセだの出来レースだのと論点をずらして視聴者の感情に訴えるばかりの報道。どの口でお前らがヤラセをいうのか。印象操作して事実を捻じ曲げようとしているのはお前らマスゴミだろうが。

小さい頃、「テレビばっかみてるとバカになるわよ！」と母ちゃんによく叱られたものである。

今ならわかる。本当に、テレビなんか見てるとバカになる。