ウ○コリア問題とメディアの無反応

数日前の話だが、こんなニュースが出ていた。

韓国産貝類の販売禁止勧告 ノロウイルス汚染懸念で米国

 米食品医薬品局(FDA)は14日、韓国産のカキやムール貝、ホタテなどの貝類が、感染性胃腸炎などの原因となるノロウイルスに汚染されている恐れがあるとして、スーパーなどの店頭で販売しないよう勧告した。

 生息域や、水揚げ後の処理の過程で汚染されている可能性があり、米国の衛生基準を満たしていないという。

 販売禁止の対象は生ものだけでなく缶詰や冷凍、加工食品を含むが、米国で流通している韓国産の貝は少量で、商品不足になることはないとしている。

 ノロウイルスは、感染した人の便などに含まれるウイルスが下水から海へと広がり、貝に蓄積、濃縮すると考えられている。(共同)
MSN産経ニュース 2012.6.15 10:43】

上の記事では微妙に遠回しでぼやかして書かれているが、要するに「韓国の貝類はウンコ(人の)ついてるかもしれないからエンガチョねっ!」、というのがFDAのアナウンスメントである。

ちなみに原文はこちらだFDAのサイトで"korea"で検索すると一発で出てくる。

June 14, 2012
FDA urges that oysters, clams, mussels, and some scallops products from Korea should be removed from the market

The U.S. Food and Drug Administration is urging food distributors, retailers, and food service operators to remove from sale or service all fresh, frozen, canned, and processed oysters, clams, mussels, and whole and roe-on scallops (molluscan shellfish) from Korea that have entered the United States. ・・・These products and any products made with them may have been exposed to human fecal waste and are potentially contaminated with norovirus.


FDA、朝鮮産のカキ、ハマグリ、ムラサキイガイ等貝類の販売停止を勧告

FDA(米国食品医薬品局)は、生鮮・冷凍・缶詰をとわず韓国からアメリカに輸入された全てのカキ、ハマグリ、ムラサキイガイ等の軟体動物貝類の販売・提供を停止するよう流通、小売業者等に勧告した。
・・・
これらの製品はいずれも人間のウンコがついている恐れがあり、またノロウィルスに汚染されている可能性もある。

エキサイト翻訳の結果をちょっと修正しただけなのでわかりにくいが、まあこういうことである。

おそろしや。。。
とはいえ、普段「コリアウォッチング」を愉しんでいる者にとって、さほど衝撃的というほどのニュースではない。


だが問題なのは、結構ヤバイノロウィルスといえば命にかかわる)問題であるはずなのに、日本政府、メディアがほとんどこれを報じていないことだ。

ためしにgoogleニュースで検索してみた結果がこれだ。

マスメディアといえる主体でこれを報じているのは、冒頭の産経ニュースだけである。
数ページ先まで繰ってみたが、全国ネット・4大紙系の記事はまったく見当たらない。
(なお"日テレNEWS24"がヒットしているが、6/21時点で既に削除されている。関連記事5件の先も産経ニュースしか存在しない)
さてこれはどういうことか。韓国産水産物の流通量でいえば、アメリカより日本の方がはるかに多いのではないか。FDAの報告なぞデマで取るに足りないという判断なのか。


あるいは、貝類がウンコまみれで食中毒の恐れがある、なんてのは別にたいしたニュースではないという判断なのか。

じゃあということで、「食中毒」でググってみた。

なんだ、聞いたことないようなニュースでも一杯出てくるではないか。別に食中毒の問題が軽視されているわけではないようだ。


いいんですかね、マスメディア。別にウンコだから面白がって言ってるわけではなく(それもあるけど)、これ本当にヤバい問題だと思うんだけど?


このウンコリア問題については、googleニュース検索結果を見てわかるとおり、ほとんどネット専門ニュース媒体(と掲示板、ブログなど)でしかまともに伝えられていない。普段テレビや新聞でしか情報を得ていない人は、この問題をほとんど知る由もないのでは。

どっかの焼肉屋の問題の時は、人が実際に亡くなったというのもあるとはいえ、廃業に追い込むまで徹底的に叩きまくったくせに。予防に資する情報をきちんと報じないのなら、今後万一、韓国産食材による食中毒事件が発生した場合、事前に注意喚起しなかったメディアも責任は免れ得まい。

どうもマスメディアのこの無反応には、何らかの意図を感じざるを得ない。


じゃあこういうのに誰が責任を持って対処するのか、といえば、厚労省だろう。

厚労省のホームページは、6/21現在でこの有様である。

緊急情報にウンコのウの字も出ていない。
仕事しろよ。

別のページにはこんな注意喚起も出しているくせに。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。

○ 患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
(1)食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(2)下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(3)胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
○ 特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。 また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html

ただの怠慢なのか、何か意図があって出していないのか


とりあえず、何らかの公式見解が出るまで、韓国産海産物(だけではないが)の疑いがあるものは摂取しないよう、注意するとしよう。周囲の人にもできるだけ伝えておこうかな。