新宿御苑の桜

嵐の一日があけた日曜日、間近に迫った春が待ちきれなくなって、俺はカメラをもって新宿御苑に出かけた。

まあ、単にヒマだっただけだ。



予想通り、園内のほとんどの桜はまだまだ蕾が固く、見ごろはあと1,2週間先と見られた。
だが俺と同じく春が待ちきれなかった大勢の人が、ビニールシートを敷いてツボ見会を楽しんでいる。
うーん、悪くはないが、やはり酒がないとちょっと物足りないなぁ。

この公園のいいところは、染井吉野だけでなく、開花の時期の異なる沢山の種類の桜が植えられていることだ。
よってすでに盛りを迎えている木の前には人だかりができて、パシャパシャとカメラに収める姿が見えた。俺もその中に混じってみる。



名前を確認するのを忘れてしまった。おなじみの染井吉野よりも赤みが強く、下向きに花をつけている。一口に桜といってもいろいろあるものだ。



こちらの花はもう一息だ。



これは河津桜。原産地である静岡の「河津桜まつり」が有名らしい。花と葉が同時に開くタイプのようで、葉の黄緑と花のピンクのとりあわせが実に瑞々しい。



こんなに立派に咲いていても全体的にはまだ4,5分咲といったところ。ああ、満開が待ち遠しい。



閉演時間が迫り、花見客たちもだんだんと引き揚げていく。



ふと、大木戸門の休憩所の向こうに見事に咲かせている一株を発見した。帰る前に見ておかねば!



やっぱり桜は可憐な白が好きかな。。いや、鮮やかな赤も捨てがたい。迷わしいところである。


一回りして思ったのは、園内を訪れる客に中国系(中国人か台湾人かはわからない)の人がずいぶん多かったこと。すれ違う人の半分位といえばいいすぎかも知れないが、それほどにあちこちで北京語の声が聞こえた。
日本の桜の名所は、海外からの観光客にも魅力的な観光資源となっているようだ。

今回はちょっと早めだったが、是非盛りの時期に楽しんでいただきたい。

さーて、俺は花見本番、今年はどこに観にいこうかな。