彩の国満喫ツアー

久しぶりにカミさんと休日が重なったので、ピクニックに出かけることにした。
今回の旅の目玉はいちご狩りである。

目的地は、埼玉県毛呂山町にある「苺の里」という農園。レンタカーを借りていってみたが、何もない田舎道の山あいに突如現れる、こじんまりとした地味な外観である。



まあ、イチゴだからこんなものかと入ってみると、明るいハウスの中にイチゴ棚がずらりとならんでいる。地面はシートが敷かれ、スリッパで歩けるようになっている。ここはバリアフリーが売りとのことで、車椅子の客もイチゴ狩りに来ていた。



早速獲物をつまんで手当たりしだいに頬張ってみる。おいしいものと、あまりそうでないものの個体差が結構あったが、摘んでいるうちにだんだん選別眼がついてきたのか、当たりを引き出すようになってくると楽しい。



イチゴ棚の脇にしつらえられたテーブル席に獲物を置いてゆっくりいただく。ここは練乳はもちろん、アイスクリーム、コーンフレークなどが食べ放題で、お茶も自由に飲めるので、好きなようにトッピングして楽しめるのが良い。施設全体も清潔感のあるもので、甘いもの好きな女子にはおススメだろう(実際、若い女の子グループのお客が多かった)。

時間は1時間と少々物足りないが、とにかく手当たりしだいに摘みまくり食べまくりでお腹タプタプ、もうさすがに当分イチゴはオエッ、となるまで堪能した。
ずっと前からイチゴイチゴと騒いでいたカミさんも満足したことだろう。


さて次は農園から車で20分ほどにある越生梅園に向かった。関東三大梅園、だとか。10年ほど前は縁あってこの越生近辺をうろうろしていたので梅園があるのは知っていたが、訪れるのは今回が初めてだ。



園内はこんな感じ。一応「梅まつり」期間中とのことだが、例年より開花がだいぶ遅れているらしく、人影もまばら。お祭り的なニギニギ感は今ひとつといったところ。

梅の花などまじまじと見る機会はあまりないのだが、ぷっくり丸みを帯びた五弁の花びらはかわいらしいものである。



園内にはおよそ1000本の梅が植えられているそうで、頭に触れそうなほど低く伸びた枝の先には沢山のつぼみが開花を待っていた。盛りの時期にきたらさぞかし見事なものであろうと、とりあえず想像で春の訪れを感じるにとどめた。


ミニSLも走っている。小さいながらきちんと石炭を炊いて蒸気で走るらしい。楽しそうでいいなぁ。


梅園を後にした我々は、坂戸にある温泉につかりに行った。この日はさながら彩の国満喫ツアーである。埼玉のこのへんは都心からさほど離れていないにもかかわらず、気軽に自然と触れ合えたり、のんびりすごせるスポットが多いのがいいところだ。

たっぷりとツアーを満喫し、帰路についた。そういえば車を運転するのは1年以上ぶりである。久しぶりの運転はちょっと怖いが、楽しくもある。車っていいなぁ。買う気はないけど。

「彩の国」にはまだまだ地味ながら魅力的なスポットはたくさんある。これからもそんな魅力をたくさん掘り起こしてみたいものである。