ガイアの夜明け
めずらしくテレビネタが続く。
今日、たまたまつけていたテレビでやっていた「ガイアの夜明け」を見た。
そこで紹介されていたのは、あるペットボトルのキャップメーカーが新しく開発した、「ボトルから落ちないキャップ」という代物。
この商品を見たとき、なぜか「あっ、やられたなー」と思ってしまった。
小学校の頃、担任の先生の勧めで「こども発明教室」というのに通っていた。工具や材料は使い放題で、何でも好きなものを発明して作っていいよ、という楽しいクラブ活動だった。
俺はそこで結構いろいろ作って賞なんかももらったりしていたのだが、その時先生に言われたことを思い出した。
「誰もが当たり前だと思って気づかない、『え、そんなつまらん物?』って言われるようなものこそ発明の原点なんだよ」
高度な機械や特殊な素材を使うわけでなく、ふとした気づきからうまれるちょっとしたもの、作ろうと思えば誰でも作れてしまうけど、今までなかったもの。テレビで紹介していた「落ちないキャップ」には、そんな身近にある盲点をうまく衝かれたものだと感心してしまった。
「落ちないキャップ」がこのメーカーによる特許発明品なのかどうかはわからない。もしかしたら特許自体はずいぶん前からあるものかもしれない。が、うまくすればこれ、爆発的に普及するんじゃないだろうか。考えてみれば、ちょっと前まで缶ジュースのプルトップだって、はずしてポイするのが当たり前だったのに、いつの間にかほぼ100%「ステイオンタブ式」に変わってしまった。
番組では、この「落ちないキャップ」の使い方が初めてでは判りにくいのではないか、という指摘があって開発者が頭を抱えていたが、いろいろ改善の余地はあるのかもしれない。
俺が思ったところでは、カチッとなるまでキャップを開けなくてはいけない仕組みではなく、ジョイント部分を板バネにして、キャップを開けて手を離せば勝手にキャップが邪魔にならない位置まで開くしくみにしたらいいんでないかと考えた。
ま、その程度のことは当然開発段階で検討されているとは思うが。。。
何にせよ、世の中まだまだ「改善」の余地は隠されているものだなぁ。現状が当たり前と思わず、そこに気づくかどうかがやはり一番大切なんだなぁと改めて思った。