日本ヤバいっす。

以前、TPPについて少し勉強してみた。当時の結論は、「TPPはナシね」というものだった。

その後、ゴタゴタ続きで菅政権が求心力を失っていたこともあり、しばらくナリを潜めていたようだったのだが、首相交代で一時的に支持率があがった機会を捉えて、民主党・野田政権はTPPへの参加を怒涛のように推し進めようとしている。

油断していた。以前は6月と言われていた参加リミットが何事もなく過ぎ、原発や復興問題が一向に先が見えない中で、まさか当分TPPなんて馬鹿を言うことはもうないだろうと勝手に高をくくっていたら、いつのまにか参加リミットが11月に再設定されていた。

今俺は本当に日本の危機を感じている。前にも書いたように、TPPへの参加は自国の主権放棄に等しい極めて危険なものだと考えている。

明治維新前後において、日本は一歩間違えば近隣アジアと同様、欧米諸国の奴隷とされかねない危機的状況を、国内有志、指導者達の見事な活躍で跳ね除け、さんざんの苦労をしながらも欧米に伍する近代国家としての主権を確立した。

今回はそれとはまったく逆に、どうぞどうぞとその主権をグローバリズムという魔物(実態はアメリカ帝国主義)に売り渡そうとしている。父祖たちが特攻機に乗って突撃してまで守ろうとした日本という国をだ。こんなことがあっていいのか?


なんとかならないものかと思うが、残念ながら事態は極めて厳しい。世論調査などを見るとTPP賛成派・反対派はおおむね拮抗か、賛成派がやや優勢という状況のようだ。時間もほとんど残されていない。来月には首相が勝手に参加宣言してオバナと握手しちゃいそうだ。

おい、参加するにしてもしないにしても、日本の主権、社会や経済をひっくり返し、国民の生活、生命の安全をも脅かしかねない大きな問題を、民意も問わず勝手に進めるとはどういうことだ?前の衆院選で国民は民主党を選んだかもしれないが、当時TPPやりますなんて言ってたか?まして直近の参院選でお前らは大敗しているんだぞ。


困ったことにテレビ・新聞といったメディアがこぞってTPP賛成の大合唱なものだから、野田政権にストップをかけられる有力な勢力は見当たらない。
マスコミがよってたかって一方を向いているときほど危険なものはないことは、日本人は痛いほど学んでいたのではないかと思うのだが。。。

悶々ともがいていても仕方がない。こんな大事なときに大したこともできない自分の無力さに情けなくなるのだが、とにかく声をあげなくてはならない。

今、各地でTPPに反対するデモが起きている。テレビではもちろんほとんど放送されないので(たった150人かそこらのオキュパイTOKYOとかいうデモは面白がって放送していたのに)、実際にどれくらいの規模になっているかはよくわからない。自分で企画することまではできなくても、そうした運動に俺も可能な限り参加して声を上げたいと思う。

調べたところ、東京では10月29日(土)に有志が銀座でのデモパレードを企画しているようだ。
http://ainippon.web.fc2.com/index.html

この主催者がどんな団体なのかよくはわからないが、書いてある趣旨には賛同する。とにかくじっとしていられないので、参加することにした。

10月30日(日)にも渋谷で実施するらしい。こちらも都合が許せば参加したい。
http://tpp-negative.seesaa.net/article/232050996.html

デモに説得力を持たせるのは数の力だけだ。俺がほんのわずかでも貢献できればと思う。
なんとかせねば!