海星達の哀歌

ベイスターズまた負けた。
しかもまた完封負け。もう完全にやる気をうしなっているとしか思えない惨めな負けっぷりだ。

おもえば8月、9-0からあれよあれよと追いつかれ、結局引き分けに持ち込まれた神宮での一戦以来、ベイ打線は湿りっぱなしだ。

それから今日までの13試合の得点をみると、
0,3,1,1,1,1,0,1,0,2,2,3,0

サッカーのスコアかと思った。
脅威の一試合平均1.15!2点取られたらアウト!1点に抑えても引き分けがやっと!
文字通り完封しないと勝てないという恐ろしい状況だ。

事実この間、勝ったのは投手陣が奇跡の好投を見せて零封した2試合だけ。

そりゃ勝てんわ。

ケチをつければきりがない。ミスや四球から崩れるピッチャー、チャンスに滅法弱い4番打者、肝心なところでのバントミス、失点に直結するエラー。
選手にも大いに問題があると言わざるをえない。

しかし、それにもまして気になるのは尾花監督の采配だ。今ややる事なすこと裏目裏目で、まるでわざと負けるようにしているが如くだ。

最近好調で前日も活躍した選手をあっさりスタメンから外すくせに、絶不調に喘いで光明の見えない選手をいつまでも打線の核に置く。対戦相手の左右にこだわって、選手個々の調子や適性など完全無視。

規定打席到達者で今や打率チームトップのハーパー選手は、もう来年は契約するつもりはないのか、完全にベンチで干されている。今日は打率一割台の中村選手を、相手が左投手だからといってスタメンクリーンアップに起用した。打撃好調、守備も定評のある藤田選手は右投手相手にしか使わない。打席数が少ないとはいえ、対左打率でいえば石川選手の方がよほど悪いにもかかわらずだ。

活躍できる選手ではなく、活躍してほしい選手を使っている様にしか見えない。そういうのを依怙贔屓という。

まだある。

先発投手も、ちょっと打たれたらすぐ交代、あとはマシンガン継投でいたずらに中継ぎ陣を疲弊させる。シーズン当初は好調だった江尻選手や真田選手はすっかり調子を落とし、牛田選手は故障してしまった。
打者に関してはえらい寛容なのに、投手となると我慢して経験を積ませる、次につなげる、という視点が全く見られない。

むしろ逆だと思うが?
バッターはいくらでも替えがきくが、投手(特に若手)は我慢して使って何かを得させ、いいイメージを積み重ねていかなけりゃいつまでもたっても育たないだろう。だから同じ様なパターンで失点を繰り返し、試合後のお決まりコメントは「次頑張ります」ばかり。
それ、聞き飽きたわい。

まだあるが、このへんにしとこう。

俺は野球に関しては全くの素人だが、この辺の起用に関するバランスの悪さは選手たちも感じているのではないだろうか。

活躍しても評価されない選手はフラストレーションが溜まる。えこひいき的に重用されている選手は、やっぱり気まずいから打たなきゃ打たなきゃといらぬプレッシャーがかかる。
結果、すべてが精神的なマイナス要因となって負のスパイラルにはまってしまう。チーム打率、総得点でいえばもっと下のチームもあるが、勝ちに繋がらないのはそうした精神面でのマイナス要因が勝負弱さにつながっているのではないだろうか。

管理者、リーダーたるもの、戦術も結構だが、そうしたチーム内の負のスパイラルを断ち切り、ポジティブに気持ちよく働かせてやる環境づくりが最も大事なのではないか。
神宮のレフトスタンドから見る限り、尾花監督にそういう意識があるとは思えない。むしろ全てが逆コースにはまっているようだ。

勝ち負けは監督だけのせいではない。だが、二年目にして全くチームを掌握出来ない尾花氏に監督の適性はないと判断する。もうシーズンも終盤で今更どうにかなるものではないが、即刻、辞任していただきたいというのが俺の望みだ。

監督を替えただけでチームが強くなるわけでないのは、ここ数年の監督交代の経緯をみてもあきらかだが、何しろ尾花氏の野球は実につまらない。ちまちまして興味を削ぐことばかりする。数字でみて納得がいかない。

野球は楽しいものだ。勝ったり負けたりがあっていい。でもこんなのばっかり見させられ続けると、正直他のチームに乗り換えようかとか、見るのやめようかと思ってしまう。なんせ趣味だけは色々あり過ぎて時間のやりくりに困っているのだ。野球なんかなくっても全然さみしくなんかないぞ。

さみしくなんかないぞ!


早急な決断を求む。



…ふう、言いたいこといった。
ずいぶん溜まってたから長くなっちゃったよ。
はい、全部ただのグチです。ええ。

ヤクルトファンが羨ましいなぁ。あそこは弱い年もあるけど、何年か周期で結構強くなる。
それに引き換え…おっと、またはじまってしまう。