靖国神社に行ってみた。
GW最後のこの日、思うところあって靖国神社に行ってみることにした。
東京に住んで長いが、靖国といえば花見に何度か来たくらいで、大鳥居をくぐったのはこれが初めてである。
写真もいろいろとってみようかと思ったが、やめた。参拝者があまり多くなく、静かだったせいもあろうが、境内に流れる厳かな空気はやはり他の神社とはひと味違うものを感じた。
参拝を済ませた後、隣接する資料館「遊就館」を見学した。
古代から現代に至るまでの歴史資料がたくさん展示してあるが、やはり中心となるのは先の大戦前後の資料だ。
弾痕の残る軍服、英霊の遺筆など、いずれも胸を熱くするものが並び、とても書ききれないのだが、ひとつ、気持ちをほっこりさせてくれる展示があった。
硫黄島で本土防衛の盾として最後まで敢闘した栗林忠道大将の、子供達にあてた絵手紙である。
画像はこちらでご縁者が公開されている。
http://www2.bbweb-arena.com/norisan/index.htm
アメリカ駐在時代の体験や街の様子などを、ユーモアのあるコメントとともに活き活きと描いている。
イラストはとてもセンスを感じさせるもので、また文章の端々からお子さんへのこまやかで優しい愛情が溢れてくるのを感じる。
これがあの鬼神のごとく米軍と戦い、大打撃を与えた軍人さんの手紙かと意外に思ったが、一方で、こうした愛する家族への思いがあったからこそ、最後まで戦い抜くことができたのかもしれないと、納得もいたした次第である。
ここ数年、かの戦争についてのいろいろな本を読んだりしてはいるが、未だ自分の中での評価は定まっていない。
なんにせよ、また訪れたい場所ではあった。