真夜中のライブ

深夜、眠い目をこすりつつ中国語の問題集に取り組んでいたところ、たまたまついていたNHKが、aikoのライブ映像を流し始めた。

NHKていうのは、政治や経済が絡むとろくなことをしないというイメージがある(民放はそれ以上にヒドイが)のだが、やはり文化・教養・芸術の方面になると、民間にはできない、いいものをつくる。

こういうライブ映像をテレビでみようと言うなら、CMやいらんナレーション、お囃子みたいな芸能人が出てくる心配のないNHKは安心できる。

ところでaikoだが、この人やっぱり歌うまいなぁ。いや、プロの歌手なんだからそりゃ失礼だが、今時のポップスというとそうでない人が多すぎて…

曲も歌詞も、ああ、この人が作ったんだねと納得できるもの。なにしろ、あんな変態節回しは彼女自身がつくる以外ムリでしょ。10年も前のヒット曲を歌っても、全く違和感がないのは、彼女に進歩がないというよりは、その全くブレない姿勢にあるのだろう。
「あなたとあたし」だけでよくここまでやってこれるものだ。

飛び跳ねたり、観客に揉みくちゃにされながら、それでも音程もリズムも毫も乱れない。いやはや、恐れ入る。

つい最後までみてしまった。俺は別に熱烈ファンではないが、こういう小さな会場でやるのなら、俺もこの人のライブみに行ってみたいなぁと感じた。

集中力を失ったまま問題を解いたせいで、10問中2問しか正解しなかったじゃないか。
aikoさんのせい、ということにしておくか。